走り方いろいろ2-2.着地のいろいろ:フラット走法
更新 2014年12月10日 - 走り方
フラット走法は足の裏全体で着地する走り方で、着地の瞬間に地面を蹴ると同時に地面を離れた足を前方に引き寄せる走りです。足裏着地とか、フラット走法などと呼ばれています。足の裏で着くことを意識するのではなく、脚を伸ばしたまま足を前に持って行きますが、体も移動しているため、着地する時には身体の真下で着地するイメージです。
腰の高さを変化させずに、スライドする感じ。身体の上下移動が少なくエネルギーロスの少ない走り方が実現できます。先に紹介した「フォアフィット走法」と区別しない方もおられます。
フラット走法は足裏全体で重心の真下に着地し、上級になれば骨盤のひねりと股関節の効いた走が身に着けば、楽に速く走れるらしいです。私自身はその領域に達していません。
フラット走法の長所
- 身体の上下動を少なく抑えることができ、省エネかつスピードアップができる
- かかと・膝・腰などに負担をかけず、関節の痛みなどをおこしにくい。
フラット走法の短所
- ピッチを上げなければ遅くなる。
- 太もも後ろ側の筋肉を使う。
- アキレス腱・ふくらはぎに大変厳しい。
- かかと着地をしていた人が切りかえる場合、動作がバラバラになりやすい。
- あまり、自然にできる人はいない(習得が必要)。
フラット走法の走り方
- 足の着地を意識するよりも、体の真下で着地すれば、自然にフラット走法となります。
足を前に出すのだけれども、体も前に進むので、結果的に体の真下で着地するイメージ。
フラット走方を目指しているのにかかと着地になるなら、歩幅を縮めてで走ってください。 - ほんの少しだけ体を前に倒し、足首やひざをあまり曲げない。
膝を曲げないの、腰が落ちません。高い位置をキープしたまま走ります。 - 膝は伸ばしたまま太ももを前に出す。
膝・足が振り子のように太ももの動きによって振られるイメージ。 - (速度を求めるなら)後ろにキックせず、着地時に地面を押し、素早く足を前に振るイメージを持つ
着地時にはただ軽いタッチを意識し、素早く足を前に動かすことを意識すると着地している時間が短くなり足への負担も少なくなる。重心の後ろ側で蹴るイメージは足が後ろに流れてしまいピッチが遅くなってしまうので避けます。着地足とは反対側の腰を前に出すようにすれば、足が後ろに流れるのを更に防げます。 - ストライドが広すぎたり、重心が不安定だったりする走り方から、無理している部分を改善するとフラット走法になる場合もあり、フラット走法を目指して無理をするのではなく、結果的にフラット走法となる場合も。力まないで、楽に走るようにする。力むとどこかに無理がかかるので、まずは自然にリラックスを心がけます。
初心者の向き不向き
重心の真下に着地する(重心 より前方に着地しない)ことにより、ブレーキ作用が小さくなり足への着地衝撃が軽くなる走り方です。私が入門者の頃、まともなランニングシューズでなくスニーカーで走っていたときに、膝が痛くなってそれでも走っていた時今思えばまさにこの走り方だった気がします。ゆっくりのんびり走るなら、筋力も必要ありません。
また、スローランニングから入った方は容易にできると思いますが、ウオーキングから入った方はかかと着地からなかなか移行できない気がします。
エネルギー効率のいい走法
ブレーキ作用が小さいためにスピードを殺さない、反発力を利用しやすいスピー ドを維持するのに少ないエネルギー消費で済みます。かかと着地に比べ着地している時間を短くできるため体重をサポートするエネルギーが少なく済むのだと思います。つまり、エネルギー消費が少なくなれば同じエネルギーでより速く走れ、また、足への負担が小さくなれば、足の疲労によるスピードダウンが最小限に抑えられることになります。
下り坂の時、特にかかと着地よりエネルギーを前進に利用しているのが実感できます。かかと着地の場合スピードを殺す方向に体を使いますが、フラット着地の場合スピードがどんどん増します。着地エネルギーを容易に前進エネルギーに変えれるため、体に感じる衝撃が格段に少なく前に勝手に進むお得な走り方です。
タイムを上げたい方は、下り坂だけでもこの走り方にチェンジすればお得感満載なのを実感できると思います。
関連リンク
体に優しいってことになっていますが、アキレス腱断絶なんて方もおられます。
踵からの着地が本当に安全なのか?にもの申す その2
http://blog.livedoor.jp/teruis/archives/51562234.html
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