昔聞いた話とは違った!雷の基礎知識
「金属は雷を引き寄せない。むしろ、軽いやけどはするが生存率を上げる。雷が聞こえたら、危険地域にいる。雷の為の木の下の雨宿りは自殺行為」って知っていました?
先週金曜日職場を出る時に、天気予報を確認すると降水確率70%でした。迷ったので他のサイトで確認すると予想降雨量は1ミリでしたので、勿論帰宅ランして帰りました。が、途中から雷がピカピカごろごろ。
怖かったのですが中3の理科で習った「光ってから音が聞こえるまでの間が5秒以上開いていれば安全」の法則で、光るたびに数えながら大丈夫と言い聞かせて帰りました。15秒くらいは開いていたのですが、光はかなり怖かったです。雨は降りませんでした。
帰宅してから法則が本当なのかネットで調べてみたら、私の常識とは違う情報だらけでした。詳しく見ていきます。
雷鳴が聞こえたら危険区域にいる
音の伝わる速度は、温度と関係があり0度から30度くらいまでなら330〜350メートル/秒程度となります。温度が高くなるほどに音が伝わるのは速くなります。音は距離によって減衰していきます。雷の場合、音が聞こえるのは10~14キロメートルまで。
前の落雷場所から0~30キロメートル離れた場所に次の落雷があり、その音が届くのは10~14キロメートルが限界。最も頻度が高いのは前の雷から3~4キロメートル離れた場所ですが、ぎりぎり聞こえる10キロメートル以上離れたところに落ちる確率は20%もあり、14キロメートル以上でも11%となる。音が聞こえると言う事は、危険地域にいる証拠。
また、雷の移動速度は時速5~40キロメートル。
その中でも特に危険区域
沢山あるのですが、特に帰宅ランに関係ありそうな所に絞ると
- 開けたところ:堤防の上、河川敷
- 高さ5メートル未満の木や建物のそば。雨で濡れる事は厭わないでください。高さ5メートル以上であっても樹木の葉から4メートル以内には近づかない。木の下で雨宿りは自殺行為
危険区域からの緊急避難
屋外で雷を聞く事は、誰でもしょっちゅうあると思います。安全な場所とはどこなのでしょう?
- しっかりした建物で壁から1メートル以上離れる。
- 屋根が金属で出来ている自動車・バス・列車
手は膝の上
次に安全なのが
- 高さ5メートル以上の物体から4メートル以上離れ、かつ物体のてっぺんから45度以内の位置で、物体から30メートル以内の場所(コンクリート電柱は、2メートル以上でOK)
- 橋の下・乾いた窪地や溝で、河川の増水による危険がない場所
帰宅ランなら
コースによっては避難は無理。雷・夕立の多い夏はコースを検討するのがいいかもしれません。
天気予報によっては、走り心地のいい開けた場所を走るのはやめて街中や幹線道路を走り、雷が怖い状態になれば商業施設に避難したり、公共交通機関に乗って帰宅に切り替えるようにする。
その他の誤解
金属類は、雷を引き寄せない。身につけた金属類(ヘアピン、アクセサリー、金具付きの服やベルト)に向かって雷は落ちない。落雷時には軽度のやけどは負うが雷の電流が金属に多く流れるので、結果的に人体を流れる電流が減り生存確率は上がる。
素材は関係なく物体を頭より高く上げない、姿勢を低くすることを心がけることが明暗を分けることがある。
参考サイト
雷の知識 (落雷対策)
http://www.aobaya.jp/chishiki.html
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